鞍馬山

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Share (facebook) Report 1988.7.9 
平津 豊 Hiratsu Yutaka

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鞍馬寺は、770年に鑑禎上人が毘沙門天をまつったのが開基と伝えられる。古くから京都北方の守護を受け持つ名刹とされ、平安時代には僧兵を抱えた武力集団としても活躍した。特に牛若丸が武術の修行をしたところとして有名である。昭和になって、鞍馬弘教が興り、天台宗から離脱して今日に至っている。秋には、鞍馬の火祭りが毎年、ニュースで取り上げられる事で有名である。このように由緒正しい寺であるが、この寺の特徴は、なんといってもその寺伝の中にある。
650万年前、金星から地球の霊王、魔王尊"サナト・クラマ"が人類の進化を司るべく降臨したところが、この鞍馬山だというのだ。
まるでSFのような話である。
【昼なお暗い山道】
このようなところで、牛若丸が剣術の修行をしていたと考えられる。
天狗がでてきそうな雰囲気が漂っている。
【狛犬?】
寺になぜか狛犬、それも犬ではなく虎。
【魔王尊】
魔王尊サナト・クラマ。本尊の名前に魔王という名を付けている事自体が不思議な事である。
【瑞風庭】
魔王尊が金星より焔の君たちを従えて鞍馬山に降臨する様子を形象化したもので、この白砂盛は魔王尊の乗物である天車を意味すると説明されている。
【魔王殿】
奥の院の魔王殿。サナト・クラマが降臨したところと伝えられる。
【魔王殿の内部】
二億年前に火山の爆発で海底が盛り上がったところとされる。
このようになんとも異質な伝説を秘めている鞍馬山だが、この近くにさらに神秘的なものがある。それはこの鞍馬山の西にある貴船神社である。この貴船神社は、奥の院魔王殿を西に下りると直ぐの位置にあるのだ。関連深いものとしてとらえてしまう。
【貴船神社】
絵馬発祥の地であり、なにより丑の刻参り発祥の地として有名な貴船神社。
【船形石】
社伝によれば、神武天皇の母であるタマヨリヒメノミコトが難波の浜から黄船にのって淀川、鴨川、貴船川をたどってこの地に宮を定めた。今でも内部に神の船があるという。
貴船神社の社名もこの船形石が由来と考えられ、むしろこの船形石があったところに神社ができたのであろう。日本の古事記には天浮船(あまのうきふね)というものがでてくるが、そのようなものが隠されているのだろうか。この船形石や、サナト・クラマの伝説など、この地にはなぜか宇宙人を連想するものが集中している。偶然だろうか。それとも・・・・・。
(Photograph 1988.7.9)