弥山巨石群

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 Share (facebook)  Report 1987.11.21 平津 豊 Hiratsu Yutaka

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広島の宮島は厳島神社で有名。この厳島神社そのものがミステリースポットであるが、驚くべき巨石群がその神社の背後にそびえる弥山(みせん)に存在する。
【弥山】

弥山は標高530メートルの神体山。古代から山岳信仰の対象とされ木々の伐採が禁止され、原始林がそのまま残っている。頂上までは登山道の他、ロープウェイも整備されている。
【堂と巨石】

弥山は弘法大師が虚空蔵求聞持法を修行したところで真言の聖地である。頂上付近には求聞持堂、霊火堂、三鬼堂、毘沙門堂といった弘法大師ゆかりの堂があるが、その堂が大きな岩によりそうように建てられている。
【不自然な石組み】

不自然な石組み、あきらかに人の手が入っているとしか考えられない。
【正確な石組みの加工】
【パラボラアンテナのような形に削られた巨石】。


【頂上の石組み】

弥山の頂上の石組み。まるで巨石で作られた迷宮を抜けるとそこには、巨大な石組みが立ち並ぶ。
【三角錐の岩】
【頂上の石畳】

頂上には、放射線状にきっちりと敷き詰められた敷石がある。この敷石が人工でなくして、どうして平らに敷き詰められているのか。まるで宮殿の床としか考えられない。 また、それを取り囲むような巨石群。 巨石建造物が崩れた後なのか。 これらの石にもし、エジプトやマヤのようなレリーフが施されていれば、誰もこれらの岩を巨石遺跡であることを疑わないであろう。だが残念な事に日本の超古代文明の主は、そのような趣味はなかったらしく、なんの美術的な飾りも無い。それがこれらの巨石遺跡を単なる自然のいたずらであるとみなさせてしまっている原因である。

また、弥山をピラミッドとみる見方は強い。その理由として、今回紹介したこの巨石群以外に、地理的ネットワークからのアプローチがある。 奈良の大和三山が二等辺三角形を形成していることは有名だが、この弥山とのうが高原と葦嶽山が二等辺三角形を形成しているという事実がある。 葦嶽山は酒井勝軍によって日本で始めてピラミッドとされた山である。また、のうが公園も巨大な巨石が発見されている山である。
弥山は葦嶽山やのうが公園とちがって非常に観光地化されていて訪れやすい場所である。ぜひ一度たずねてみる事を勧める。きっとその神秘的な雰囲気の中に荘厳な宮殿をイメージするであろう。

(Photograph 1987.11.21)